1/2ページ目 メロと私に平穏な日々が訪れるなんて、想像すらできなかった。 そう・・・あの頃は。 捜査に没頭する日々。 相棒のマットと出かけては、数日、数週間帰らないことも珍しくはなかった。 それでも、メロが戻ってくる場所は常にここだった。 目も当てられないような深い傷を負ったあの日でさえも・・・。 そんな私たちが今日という日を迎えた。 紙切れ一枚で永遠の愛が証明されるなんて思わない。 指輪1つでこれからの人生を縛れるとも思わない。 それでもメロの「ケジメだけはつけさせろ。」という一言が心に響いた。 それこそが、私のことを大切に思ってくれている証のように思えたから・・・。 派手なものは好まない。 小さな教会で2人きり、神の前でひっそり誓う。 真っ直ぐに前を見据えるメロの美しい横顔が陽に照らし出され、一層輝いていた。 改めてその存在全てを愛おしいと思うと、自然と私の目からは涙が零れた。 そんな私の頬を伝う涙を拭い、メロは世界で一番優しいキスをくれた。 ・・・June Bride. END →あとがき <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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