main 1 -DEATH NOTE-
守るべきもの −マット甘夢− 
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『・・・なぁ。』



「ん?」



『結婚するか。』



「・・・。

 ・・・。

 ・・・はい?」



『だからー。

 結婚だって、ケッコン!!』





私は指定席であるマットの脚の間に座り、雨が降り続く窓の外を眺める。



マットはタバコを吸いながら、もう片方の手で私の髪を弄る。



いつもと同じ昼下がり。




何だか眠くなってきたなぁ・・・なんて思っていたら、マットが突拍子もないことを言ってのけたので、私の思考は停止。





数秒後、



「もうっ、また冗談ばっか!」



と、笑いながら振り返れば、リップ音とともに軽く触れた唇。



そして、いつの間にか2人の左手薬指にはキラリと光るシンプルなリング。



「何これ・・・、マジック?」



あまりに突然すぎて、出た言葉。



『あははははっ。

 お前、ムードねぇな!!』



爆笑するマットにつられたのか、私も何だか可笑しくなってきた。





重ねられた左手。



カチン。



小さく響いた、リングが重なり合った音。



その音に微笑み、もう一度、マットの方に振り向くと、今度は深くて長いキスをくれた。



・・・June Bride.


           END

→あとがき

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