1/3ページ目 <拍手お礼> 『SKY』 Ver.ディーノ 『明日、帰るな。』 「ん、わかった。 気をつけてね。」 もう何度も繰り返されるこの会話。 俺はまた、1人で飛行機に乗り、深い溜息をつきながら、空を眺める。 『イタリアで一緒に暮らさねぇか?』 この言葉が言えたら、どんなに楽になるだろう。 だけど、あいつ自身のこと、あいつの両親のこと。 俺の仕事のこと、イタリアでのこと。 考えれば考えるほど、そう簡単に言える言葉じゃねぇんだって思い知らされる。 空港まで見送りに来てくれるあいつは、いつも泣きそうな笑顔だった。 『明日、帰るな。』 そしてまた、繰り返される会話。 「・・・ディーノ・・・私も一緒に・・・行っち ゃ・・・ダメ?」 消え入るような小さな声。 だけど、目には覚悟を決めた強い光を宿していた。 あいつにこんなこと言わせるなんて。 ホントに情けねぇな、俺。 だから、いつまで経っても「へなちょこ」なんて言われんだよ。 ・・・あいつをイタリアに連れて帰る。 俺はこの時、そう心に決めた。 それからすぐに、あいつの両親に頭を下げに行った。 突然の訪問、突然の申し出。 許してくれなんて、おこがましいこと言える立場じゃねぇけど・・・。 あいつを大切に思ってるのは、両親も同じだろうから。 とにかく、許しだけはもらいたかった。 そして今。 2人で飛行機に乗り、空を眺める。 イタリアで必ず幸せにする。 そう誓いながら見た空は、すっきりと晴れていた。 やっと2人で一緒に見られた。 <上空から見た空> [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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