1/2ページ目 <拍手お礼> 『Anniversary』 Ver.メロ リビングにある卓上のカレンダーに密かに赤い丸をつけた。 付き合い始めてちょうど1年。 メロはきっと覚えてくれてないと思うけど・・・。 家でささやかにお祝いしたいなと私は考えていた。 赤い丸をつけたその日。 いつもと全く変わらない朝が始まった。 メロも私も仕事に向かう。 仕事中も今夜のことを考えるとほとんど集中できなかった。 「何、作ろうかな?」「やっぱり、メロの好きなものがいいかな?」「帰りにワインでも買おう。」 そんなことを思っていると、楽しくて仕方がなかった。 仕事も終わり、外も少しだけ暗くなった頃、私はワインを買いにお店に入った。 いろいろなワインを吟味し、メロの好きそうな甘口の赤ワインに手を伸ばす。 と、その時、右側に置いてあった白ワインに手を伸ばす男性に気がついた。 見慣れた革の手袋。 見慣れた綺麗な金色の髪。 「メロ!? 何してんの、こんなとこで。」 驚き、声をかけた私の方に視線を移したメロ。 『お前こそ、何してんだよ。』 帰り道、メロの手には赤ワインと白ワインが1本ずつ。 そう、メロが手を伸ばそうとしていたのは、私好みの辛口の白ワインだった。 記念日を覚えていてくれたこと。 私のことを想って選んでくれたワイン。 全てが私にとっては宝物のように思えた。 これから先も・・・。 ずっとよろしくね。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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