1/2ページ目 <拍手お礼> 街で評判のパン屋さん。 ここのフランスパンは絶品。 今日も早起きして買いに出かける。 行く途中、あのパン屋さんの紙袋を持った男の人を見かけた。 ボーダーのTシャツに真っ赤な髪の毛とゴーグル、そして吸いかけのタバコ。 外国人の彼が、パンを小脇に抱えて歩いている姿は、とても印象的だった。 彼の周りだけが切り取られた絵画のようで、思わず見惚れてしまった。 ・・・これが私たちの出会い。 それからというもの、パン屋さんに向かうたびに、彼とすれ違う日々が続いた。 毎日通っているわけでもない。 曜日を決めているわけでもない。 それなのに、必ずすれ違う彼。 バカにされるかもしれないけれど、「運命?」なんて言葉が頭をよぎった。 彼と仲良くなり、恋人同士になるまでに、そんなに時間はかからなかった。 今は2人で手を繋いで、あのパン屋さんに向かう。 「ね、運命って信じる?」 『・・・シンジル。』 マットは悪戯な笑みを浮かべ、私の頭をくしゃっと撫でた。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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