1/3ページ目 <拍手お礼> 『酔』 Ver.ディーノ 「でね、今日街にお買い物に行ったとき にね。」 『ナンパでもされたか?』 「違うよ。 私に声かけてくる人なんていないし。」 『そうかな? 俺なら間違いなく声かけるぜ?』 「あはっ、私もディーノになら間違いなく ついて行くけど?」 ベッドに入る前の数十分間。 俺は必ず彼女と他愛もない話をする。 仕事が忙しくて構ってやれないことが多いから、この時間はとても貴重だったりする。 「あれ? 何の話だったか忘れちゃったし。 あっ、そうだ。」 〜♪〜 彼女が話し始めた直後に、俺の携帯が鳴った。 『悪りぃ。』 断りを入れてから電話に出た。 「バルコニーに出てるから、終わったら来てね?」そう目で合図しながら、飲みかけのシャンパンとグラスを2つ持ち、彼女はソファを立った。 俺が話しにくいと思って、すっと席を立ってくれる・・・本当に気の利くいい女だと改めて実感する。 通話を終えバルコニーに出ると、月を背負った彼女が和やかに笑った。 その姿はまるで絵画のように美しく、思わず口からは『綺麗だな・・・。』と零れた。 「シャンパンの色? 月の光でキラキラして綺麗だよね。」 『いや、シャンパンじゃなくて・・・』と言いかけた俺の言葉に、彼女の言葉が重なった。 「ディーノの髪も、瞳も・・・。 シャンパンの色と一緒でキラキラして てとっても綺麗。」 俺の方が赤面してしまうくらいの甘い台詞。 照れ隠しに『うわっ、それ恥ずかしくねぇ?』何て普段とは立場逆転で茶化してみた。 「・・・。 ヤダ、ディーノ。 今さら私も恥ずかしくなってきちゃっ た。」 そう言いながら彼女は、自分の手のひらを頬にあてた。 いつもはしっかりしてて、気が利いて、大人で。 でも酔うとキュートな彼女を心から愛おしく思って、きつく抱きしめた。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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