1/2ページ目 <拍手お礼> 『酔』 Ver.メロ 「終電に間に合ったから、これから帰る ね。」 昔なじみの友人と飲んでいたあいつから電話があったのは、30分前。 「あれ、メロ?」 電車から降りてきたあいつが俺に気づいた。 「迎えに来てくれたの?」 『・・・ついでだ。』 近くのコンビニの袋をわざとらしく見せる。 駅から俺たちの部屋までは、歩いて10分。 治安も悪くはないけれど・・・。 この時間に女の一人歩きはどうも気になる。 そんなこと、口に出して言うつもりはないが。 「まだ夜は寒いね。」 『あぁ。』 「ねぇ、メロ。 手、繋いでもいい?」 いつもより甘い声で尋ねたこいつに『好きにしろ。』と答えた。 「ねぇ、メロ。 ぎゅってして?」 何も言わずにそっと抱きしめてやる。 「チョコの香りがする、幸せ。」 「ねぇ、メロ。 キスして?」 何も言わずに唇を塞いでやる。 「ふふっ、甘い。」 駅から家までの10分間。 普段は甘えることが苦手なこいつを、目一杯甘えさせてやる。 酔っていることを理由にして。 幸せそうな顔をして、俺の方を見つめたこいつ。 柄にもなく、その仕草を可愛いと思った俺も・・・こいつに酔ってる証拠か? [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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