1/2ページ目 <拍手お礼> 『She has a cold』 Ver.メロ 「あれ・・・何かちょっとダルいかも。」 そう思ったのは夕方、まだメロが帰ってくる前のこと。 少し横になればすぐに楽になるだろうと思って、リビングのソファにドサリと身を任せた。 「・・・おい。」 メロの低い声に目を覚ました私。 どれくらいの時間が経ったのだろう。 辺りはもうすっかり暗くなっていて、その中でメロの金色の髪だけが光っていた。 ブルっ。 身震いを1つ。 ブランケットも何もかけていなかった自分自身に呆れる。 「風邪でも引いたか。」 メロの問いかけに静かに頷く。 「・・・もう少し寝ろ。」 そうぶっきらぼうに言って、エアコンのスイッチを入れ、自分の着ていたコートを私に寄越し、メロはリビングから出て行った。 メロが帰ってきた安心感と、メロのジャケットから漂う甘いチョコレートの香り。 それに誘われ、私はまた夢の世界に堕ちていった。 『・・・おい。』 再びメロの低い声で目を覚ました。 『とりあえず、これでも食っとけ。』 メロが持ってきてくれたのは、熱々のおかゆ。 「・・・メロ?」 『味の保証はしねぇぞ。』 そう言いながら、メロはそっぽを向いた。 キッチンに数冊置いてある本で調べてくれたのかな、それともネットで検索して作ってくれたのかな? こんな懐かしい食べ物を、メロが作ってくれるなんて思ってもみなかった。 何だかそれだけで、風邪なんか治る気がした。 「いただきまーす。」 『火傷すんなよ?』 「はーい。」 ふふっ、メロ・・・ママみたい。 だけど、こんな優しいメロも大好きだよ。 いっぱい食べて、早く治すね。 ありがとう、メロ。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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