小説

繋がらない電話(笹ヤコ)
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笹塚さんの死は、私を狂わせた

「笹・・・・塚さ・・・・」

最早声になっていない枯れた声でそう呼び、彼の遺影に触れる

「笹塚さん・・・」

今度ははっきりと

あなたにもう二度と名前を呼ばれることなんてないんだね

もう一度・・・もう一度最後に名前を言って欲しかった


・・・声を聞きたかった。ただそう思っただけ。

無意識のうちに、私の手には携帯が握り締められてて

アドレス帳から一つひっぱりだしたのは


「もしもし・・・笹塚さん・・・?」

愛しい愛しい、彼の名前。


 オカケニナッタデンワバンゴウハゲンザイツカワレテオリマセン


もう一度、コールボタンを押す

「笹塚さん・・・・もしもし・・・・・・・・・・・・笹・・・・・・」



もう一度 声を聞かせて 
 お願い 
 お願い    
   お願い

その優しい声で、もう一度


延々と繋がることはなく 天に心の叫びは届かず 


でもね、かすかに匂いがするんだ

大好きだったタバコの匂い・・・


「そこにいるんだね」


わかったよ、わかったから



かすかに、手に何か触れてる気がする
手を握ってくれてると解る


ここにいるよ


手のぬくもりは、私にそう告げた


*あと垣*
死んだ人の携帯ってどうなってるんでしょうか・・・?なんか色々おかしいかと思いますが・・・暗ぇ〜(←
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