廃棄物彩生処

主にジムニーの廃品利用による改造、メンテ、及び4×4トライアル競技などを掲載する場として・・・・!

バレンタインデー・チョコ to ジムニー

2014年02月19日 | その他
 先日、予期せぬバレンタインデー・チョコを頂いたのだが、それを開けて二度ビックリ



ジムニー分解狂の自分だが、最近事情によりジムニーとは縁切り状態である。
その哀れな姿を知る人が、遊び心に早期現役復帰の願いを込めての贈り物、かと勝手に解釈した。

上記の画像は映りが良くないが、実物は実に精巧な仕上げりで、折角の食品チョコなのだがもったいなくて食べる気がしない。味がとても良いとのことなのだが。



黒井千次と作文:私の幼年時代

2014年01月29日 | その他
 ちょっと古い話になってしまったが、過日、津波災害ボランティアをすべく東北へ出向いた夜中に、余震津波情報用として持参したラジオを聞いていたら、「作家 黒井千次」という懐かしい名前が聞こえてきた。
後にその番組を調べたら、”4月20日 NHKラジオ深夜便 〔明日へのことば〕アンコール「 老いを見つめる」作家 黒井千次 (H23.1.13の再放送)”でした。

作家 黒井千次さんは、谷崎潤一郎賞のほか数々の賞を受賞し、現在は芥川賞の選考委員などもなさっておられるようである。

 小説を読まない私に、作家との縁などある筈がないのだが、その昔、とある夏季合宿ゼミにおいて「文章作法」というテーマを選択した。その時の講師が黒井千次さんだったのである。
 そこで事前に提出した「私の幼年時代」(400字詰め2枚以内)という作文が、このお方にべた褒めされたのである。

 受講生の中には文章が得意がためにこのテーマを選んだ人も多くいて、その人達の作文は自分からすると素晴らしい、と思われたのだが、褒められたのはその人達ではなく、ただひとり自分だったのである。

 この文章のどこが良いのかの説明は良く覚えていないのだが、「今、自殺しようとしている人が、この作文を読むと自殺を取り止めるような文章」との説明があったことだけ覚えている。 

 何度読み返しても、自分にはこの作文の良さが解らない。専門家はどこを評価するのだろうか?
参考に、以下にその原文を載せることとする。 読まれた方の感想は、いかに?
 
 ---私の幼年時代---
 平坦な水田地帯にまばらに集落が点在する静かな農村に、六人兄弟の四番目として生まれ育った私は、現代の都市社会のなかでは想像することもできない程、恵まれた環境の中で幼年期を過ごしたようである。昭和十八年生まれという戦時中の厳しい社会情勢の中であったが、純農村という地域事情から、その影響は極めて少なく、希に上空をB29が飛び去る程度であり、また食糧難ということも、世間で言われている程深刻ではなかったと聞いている。
 なお父は、何時頃であったかは知らないが出征したことから、次の妹とは五歳の隔たりがあり、末っ子的存在であったことと、一家の主人が不在という不安な家庭環境の中では、母は元より兄姉等においても、幼い私を哀れみ必要以上にかばいつつ育ててくれたのではないだろうか。それが私の性格を末っ子的にしたようであり、この歳になっても、久し振りに集まる兄弟のなかで、それが感じられるのはいやなものである。特に若い頃には末っ子と判断されることが幾度かあったことからも、これは事実のようであり、自分の性格に対するいやな面の一つとなっている。
 しかし、これはあくまで私自身の想像であって、幼年時代の記憶として残るものはほとんど持っていない。
 数少ない記憶のなかで、比較的はっきりしていることの一つには、非常に歌の好きな子供であったということである。歌と言っても文部省が推奨するような児童唱歌ではなく、それは当時流行の歌謡曲を専ら歌っていたのである。これは今のようにテレビマンガの主題歌やコマーシャルソングもない時代であり、また父がこれを好んで口遊んでいたことの影響があったようである。記憶に残っている曲目の一つに”泣くな小鳩”があり、現代風に言えばピンク・レディーのUFOと言ったところだろう。
 このことがはっきりしているのは、終戦を迎えて、父が戦地から無事に戻り、そして私が五歳になった頃、古くなった我が家が建て替えられたことにある。変化のない農村で、しかも兄姉たちが登校し一人残された、退屈な子供には訪れる数人の大工さんと、その仕事場は格好の遊び相手となった。
 かと言って忙しい大工さんが、五歳の小僧の遊び相手をするはずがなく、したがってただ一人仕事を眺めるか、あるいは職人の目を盗んでは仕事場のいたずらをしつつ、得意の流行歌を人気歌手気取りで歌っていたのである。そしてそれが日課であり、来る日も来る日もこれの繰り返しとなったのである。
 やがて家が完成し、最後の支払いの場でもって、大工の棟梁が、「毎日歌を聴かせてもらったお礼に」と言って、当時としては大金の百円札を差し出された時には、さすがに照れ果てしまったということを、今でも忘れられずに残っている。
 トランジスタラジオも無い当時の職人としては、あの幼い小僧のへたでかつ歌詞も曖昧な歌に釣られて、鼻歌を誘われて仕事に精を出したのではないだろうか。
 こんなのんびりとした毎日が私の幼年時代である。


【注】
・今読み返すと、修正したいところが多々あるのだが、手を加えずそののまま記載した。
・改行以降の空白は文字数にカウントされるが、原稿に文字数制限があったため、改行を極力少なくしたので読みづらいが、ご勘弁を!
・この作文年代は、ピンクレディ売り出し頃の昭和51~2年頃か!
・ゼミ講義の中で記憶にあるものは「作文は事実を書くこと。事実でないことは”事実のように”表現すること」という話しがあったこと。



木工工作-その2

2013年11月01日 | その他

下図は、これまた石油ファンヒーターの上を活用するための台である。



少ししゃれて、ミッキーマウスの模様を付けようとしたのだが、デザインを含めて容易ではなかった。



木工用安ものホールソーで穴繰りしようとしたが、スタート面がササクレ立ってしまい、きれいな仕上がりが期待できない。
金属用ホールソーは、さすがきれいにカットする。

この台の裏面は、ファンヒーターの空気取り入れ側のため、裏板は張れないので、剛性確保は裏側上部のみ板張り補強している。


ジムニー・Fシャフト破断位置とその破断面について

2013年10月27日 | 駆動系

 我が競技用P車の前輪ドライブシャフトは、ジョイント部が大きなJA51純正品を組み込んでおり、長年使用してきたがこれまでにこれの折損は一度もなかった。
 今回このシャフトが折れてこの奇跡的記録の更新は終わってしまったのだが、このシャフトの破断面が自分の常識と異なものだったことから、その原因について考えてみることとした。

この破断シャフトの外観観察から、次ぎのことが分かる。・・・シャフトは右側の短い方
①破断点は等速継ぎ手側の断面変化部で、その破断面は軸に垂直、かつ平面であり、通常の高強度鋼材のねじりせん断破壊ではない。
②デフ側スプラインのねじれ歪み状態から、相当のねじり力が加わったが、ここで破壊しなかった。
③このスプラインのねじれ歪みの方向から判断すると、異常なねじり力は、エンジン側からでなく、車輪側からのものである。





〔異常破断の原因追求〕
 回転軸のねじりせん断破壊面は、力学的に45度の角度を成すものだが、この破断は軸に垂直で、しかも刃物でスパッと切断したような破断面であることから、せん断破壊ではないような気がする。

 通常のねじりせん断破壊面の例

 なお、破断面が滑らかなのは、破断後もシャフトを回転させていたため、双方の破断面が少し研磨されたものである。

この原因に対する素人推測では
・シャフトセットに何らかの無理があって、シャフト破断点に過大な曲げ応力が生じ、
・これが長年使用での金属疲労で、微少なクラックが生じ、
・そこに大きなねじり荷重が加わって、クラック点で破断した。

 そこで、実車のシャフトのセット状態を確認した結果、左右にハンドルを切ってもシャフトは浮動状態を保っており、無理な曲げモーメントは一切かかっていないことが分かった。

となると、上記の推測はボツなり・・・!

鋼材破断面の調査
インターネットで鋼材のねじり破断面記事を検索・調査したところ、概略以下のようである。
①高硬度(もろい)のものは、45度の傾斜面で破断する。
②・粘りあるものは、垂直面の破断となる。

〔①の例〕
 シャフトのスプライン側
 もろいチョークのねじりせん断

〔②の例〕
 針金:横
 針金:破断面

と云うことは、このシャフトの破断は、単なる”ねじりせん断破壊”であったと思われる。


ここで、このシャフトが切れた主な原因を紹介すると、
・ヒューム管の先に巾広のU字溝が埋め込んであるような、障害物を越えなければならないため、前輪デフをロックしてジャンプ→左車輪が着地してロック→右側の重量車輪が空転するねじり衝撃荷重で、シャフト破断。

スプラインのねじれ方向から、車輪側の荷重であることが明確である。下図

 デフ側スプライン (右車輪用)

なぜ、ここで破断しなかったのだろうか? ここが熱処理強化されているからなのだろう。熱処理で固いものが割れずに、こんなにねじれるものか、と驚きである。

以上について、余り釈然としないが、この分析はこれで 「一件、落着~」とする。 私的事情で余り時間がないので・・・!




ジムニートランスファ2駆Low加工時の確認方法

2013年08月26日 | 駆動系
ジムニーJA11トランスファのワンレバーによる2駆Low切替改造をする際には、以下の問題があるが、その対策一例とその後の確認方法について自分のやり方を紹介する。

・2駆Low切替時にレバーの球部下端ロッドがアルミケースに当たってしまい、確実な切替ができない。
・かろうじて切替できたとしても、完全なロッド移動・ロックがされず、またレバーフィーリングが悪い。

・対策は、その当たり部分を削る必要がある。・・・下図の赤丸(下側の)部分



〔当たり対策の確認方法〕
・2分割アルミケースのフロント側に2本のシフトロッドを仮セットし、レバー用ケースとレバーをセットする。(下図)
・レバー先端ロッド部に、マジックインキ等で当たり識別用の塗色をする。

 フロントケースへの仮セット状態

・2駆Lowへレバー操作して、2・4駆切替ロッドの移動状況を、確認する。

 鋼球用切り込み部がわずかに見える状態では移動不足

 切り込み部がこの程度見えれば、OK

上図のように、2・4駆切替ロッドの切り込み部が2mm程度見える状態が、完全シフト状態である。

 完全なロッド移動が確認されるまで、レバーとケースの当たり部分を削る。